講演会参加レポート 大西泰斗先生〜単純な規則に基づく英語学習〜

大西泰斗先生といえば、みなさんご存知「NHKラジオ英会話」講師として大活躍中の先生ですね。この度、先生が在籍されている東洋学園大学の公開講座として講演会が開催されました。

講演者について

大西泰斗先生 略歴

東洋学園大学教授。筑波大学大学院文芸言語研究科博士課程修了。96~97年、オックスフォード大学言語研究所客員研究員 

主な著書に「一億人の英文法」「総合英語 FACT BOOK」「ハートで感じる英文法」「英単語基本イメージ集中講義」など多数

講演会情報

東洋学園大学 リベラルアーツ公開講座(東洋学園大学様開学100周年記念事業)
〜社会と共に発展するオープンな大学へ〜

日時:2026年5月16日(土曜日)11:00-
場所:東洋学園大学 本郷キャンパス フェニックスホール
後援:公益財団法人文京アカデミー 

NHKラジオ英会話で番組パートナーをされている デイビッドさんも来てくださり、講演の後半で発音レッスンをしてくださいました!(なんと贅沢な講演会・・・)

最寄駅は「本郷3丁目」・・・当日は東京大学の五月祭(1日目)でしたので、駅は大混雑でした。・・・その後すべてのイベントが中止になったそうですね・・・

しょーこ
しょーこ

大変著名な先生でいらっしゃるので、これは混雑が予想される!と思い、開始時刻の1時間前には会場に到着しました。

2階までエスカレーターで上がると、受付がありましたが、すでに10人くらいの人が待ち構えていました。「まずい・・・猛者がこんなにいるとは・・・」とすごく焦りました。

受付はあいうえお順となっており、3ブースに分かれていました。自分の苗字はあいうえお順の後ろの方だったので、3番目のブースでした。ところがラッキーなことに、3ブース目に来る人は少なく、2番目に受付を終了!その後急いで会場の入り口ドアに並んでみると、なんと4番目になることができました。

ついに開場時間がやってきました!前の3人に続いて、急いで開場前方へすすむと・・・

一番前の席をゲット!💪(やりました!できるじゃんか、自分。)

と、こんな感じで、講演が始まる前から、大盛り上がりの会場・・・熱烈な大西先生推しの方もたくさんいました。(推しの方の一人は「大西泰斗Tシャツ」を着ていらっしゃいました!)

大西先生とはほんの1メートルほどの距離!!(羨ましいでしょ?)
実際にお目にかかると、お写真よりもおしゃれで大変魅力的な先生でした!

大西先生とネイティブの「目線」

英語はネイティブにとって、簡単に見えている。

単純な規則に基づく英語学習

いわゆる「学校英文法」に本格的に出会ったのが、高校生になってからですよ、という大西先生。ある日、ふと思ったそうです・・・「ネイティブはこんなふうに考えているのか??いやそんなわけがない!」と。

この気づきがきっかけとなり、「日本人はなぜ英語を話せないのか?」という疑問を解決するべく筑波大学大学院・オックスフォード大学言語研究所で研究を重ね、そして現在の大西先生があるのですね。

英語は「配置」のことば 〜後ろに「置いていく」気持ちが大事〜

英語は「配列」そのものが意味を持つ
(他動型など5つの型+指定ルール+説明ルール の7パターンだけ!)

ネイティブは、相手が話す英語について、この7パターンのうちどれに当てはまるのかを身構えて聞いている!!

しょーこ
しょーこ

なるほど!これを見ると「学校英語」の文法用語って、わざと難しく書いてあるんじゃないか、って思えてきます。

著作権がありますので、詳細は省きますが、詳しく知りたい方は大西先生の書籍を参照してください。

「1億人の英文法」大西泰斗先生とポール・マクベイ先生共著↓(自分、購入して読み始めました)

  • ネイティブは「説明は後ろに置く」だけを考えている
  • 英語と日本語の語順は「鏡像関係」にある・・・だから一瞬でも日本語を思い浮かべたら英語は出てこない
しょーこ
しょーこ

実は、トルコ語は日本語とほぼ同じ語順の言語だそうです。イギリスではなく、かつてのオスマン帝国が世界を支配していたら、トルコ語が世界共通語になっていたかも?

もしそうだったら、日本人はトルコ語を学んでいただろうから、こんなに苦労していなかったかも・・・と語る大西先生。

そうか・・・トルコ語が今の英語の立場だったら、日本人はラクラク苦労せずに、世界共通語を手にしていたのか・・・

でも・・・ま、そうも言っていられないし、よし英語やるか!絶対英語を話せるようになるぞ!(と誓った自分。)

読むための英語 〜日本語に訳すことが大切だった〜

しょーこ
しょーこ

かつての日本、東アジアを支配していた中国の文化を取り入れていました。中国と日本は船を使って交流していたのはご存知の通り。大昔ですから、常に海上の危険に晒されるわけです。ですからすべての船が港に着くはずもありません。そのような状況下で、中国人と「直接話す」機会なども極めて少なく、多くは「読んで理解」することを求められたそうです。(大西先生のお話しされた内容を変更せず加筆)

このような歴史もあり、日本人が外国語を学ぶ=「読んで学ぶ」ことが主流に。

日本人が英語を話すことが苦手な理由、こんな歴史的背景もあるのかもしれないですね。

大西先生のことばから

しょーこ
しょーこ

大西先生は、現在「学校英語」「受験英語」で使われている参考書・文法書の記載内容を例に、英語を話すときに障害になっている事柄について、たくさん説明してくださいました。

著作権の関係がありますので、具体例を記載することはできませんが、可能な限り皆さんにお知らせしたいと思います。

  • 「説明は後ろに置く」ということで一番大事なのは「説明したいという気持ち」
  • 言葉は適当で良い。そういうもの。間違っても良い
  • テキストをガン見するな!!相手の目を見る
  • I think that… という文のthat、日本語だと「ということ」と訳しているようだが、そんな意味はない。この場合のthatは、attention getter である。(attention getter=聞き手の注意を引くもの)
  • 言葉は「覚える」ことがとても大事。頭に無いものは口から出ない
  • 日本人がする英語の音読、ネイティブの10倍もの時間を要していることがほとんど(これは絶望的である)
  • 単純なものを単純に学習することが大事
  • 英語の発音は、「機能語」はいい加減に読むなど「チート」がいっぱいである・・・なぜか?「楽だから」

講演会の終わりに・・・

大西先生
大西先生

これまで生きてきて、実は何度も何度も聞かれた質問があります。
それは「先生はどうしてこの大学にずっといるのですか?」という質問です。

東洋学園大に勤務して38年になる。次の3月で定年となる。

勤務し始めた頃、恩師に「君はすぐこの大学を辞めるのかね?」と聞かれたことがあった。
私はすぐに「いえ、私はずっとこの大学にいます。」と恩師と約束した。

「約束を違える(たがえる)ことはできない。」という思い・・・もっとも大事にしてきたこと。
だからこの大学で長年勤務してきた。

今日私の講演会に来てくれた方は、どこかの時点で自分と「小さな約束」をしてきたはず。
「英語を話せるようになる!」という約束
を。

皆さんはどうかその「小さな約束」を守ってください。

英語学習はそういうふうにできているんです。

単純な規則に基づく英語学習

はい!自分との約束、違えることなく守ります!(これからもずっと・・・泣)

大西先生の書籍など(超おすすめ)

『それわ英語ぢゃないだらふ』

しょーこ
しょーこ

こちら、今回の講演会内容についてもっと深堀したい方におすすめです。「一億人の英文法」よりも薄くて、簡潔に内容もまとまっているので読みやすいと思います。英語を話すことを目指しているママ・パパもぜひどうぞ。

学校英文法が間違っている!ということではありません。「英語をラクに話す」ための簡潔なフレームワークを教えてくださっている、という感じの書籍です。

自分、「NHKラジオ英会話」6月号から聞き(話し)始めました!!これがめちゃくちゃ楽しい!!

「らじるらじる」なら聞き逃しを毎日聞くことができるので、気楽に始められます。テキストなしでもOK! 自分は、聞き取ったフレーズをすべてスプレッドシートにまとめ、あとで活用できるようにしています。

番組冒頭とクロージングに、大西先生とパートナーのローザさん・デイビッドさんで繰り広げられる簡単で面白い会話があり、自分はそれの虜になっております!

「らじるらじる」はこちらです! 私(しょーこ)と一緒にサクッと「ラジオ英会話」をやってみませんか?(参加者大募集中〜!)

https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=PMMJ59J6N2_01