2026年3月29日に開催された金沢発表会 in石川。MK代表の忠内の最後のごあいさつの際、沖縄尚学でIBコースに通っている娘のAcouとIB校についてもお話ししたので、その内容をまとめました。
「IBって聞いたことはあるけど、実際どんな教育?」「普通の大学受験とどう違うの?」と気になっている方、ぜひ読んでみてください。
目次
はじめに ― 「目の前のこと」が将来につながる
忠内:本題に入る前に少しだけ私の話を。
私はもともと大学まで水泳をずっとやっていて、卒業後は青年海外協力隊(現・海外協力隊)に参加しました。当時は行き先の国が二択で、フィリピンかザンビアでした。結果的にフィリピンに派遣されたことが、今の事業、そして家族につながっています。
もしあの時水泳を頑張っていなかったら、フィリピンにも行かなかっただろうし、今の事業もなかったかもしれない。この子ども達も生まれていなかったかもしれないです。
目の前のことを頑張っていると、後から思いがけない形で何かにつながる。
英語の勉強も同じで、「無駄かも」と思わず毎日続けていれば、将来きっと何かに結びつきます。ぜひ、一緒に頑張っていきましょう!

IBってそもそも何?
IB(International Baccalaureate / 国際バカロレア)は、世界中どこでも同じカリキュラムで学べる国際的な教育プログラムです。
娘が通う沖縄尚学高等学校(野球で有名な学校でもあります)では、日本でもかなり早くからIBを導入していて、娘は今その2年間のプログラムの真っ最中です。
IBの特徴をざっくり言うと…
- 授業はすべて英語で行われる(2年間)
- 歴史、数学、英語、日本語など、教科を横断的に英語で学ぶ
- 2年間の最後に、日本の共通テストのような統一試験がある
- そのスコアが日本の大学にも海外の大学にも通用する
つまり、「海外大学も視野に入れたい」「進路の選択肢を広げておきたい」という生徒にとって、非常に強力なパスポートになるプログラムなんです。
「一条校」と「非一条校」の違いが超重要
IB校は大きく2種類あります。
一条校(沖縄尚学などはこちら)
- 高校1年生の時は、日本の高校卒業に必要な単位(物理・公共・保健など)を優先して取得
- その後、IBのプログラムに入っていく
- 日本の高校卒業資格も手に入る
- 万が一IBの最終スコアが取れなくても、指定校推薦や一般入試といった日本の大学への道が残る
非一条校(インターナショナルスクール系)
- 日本の単位を取らないため、日本の高校卒業資格が得られない
- IBで結果が出せなかった場合、選択肢が一気に狭まるリスク
「保険がきくのは一条校」 これはIB選びのかなり大事なポイントです。
45点満点の世界 ― 何点取ればどこの大学?
IBの最終スコアは45点満点。目安はこんな感じです。(あくまで目安で公式基準ではありません)
- 40点以上 → MITなど世界トップクラスの大学も視野に
- 35点以上 → 日本の大学・海外大学で授業料免除の特待生枠も
- 33〜36点 → 早稲田、上智、ICU、立教など国内の名門私大に十分届くレベル
- 24点未満 → 落第(IBディプロマが取れない)
ちなみに娘は現在、ベルギーの大学への進学を視野に、国内は早稲田大学のSILS(School of International Liberal Studies)を検討中です。リベラルアーツを英語で学べるコースで、4月入学と9月入学の両方があります(IB資格を活用した国際入試では9月入学を利用するケースが多いです)。
スコアが出てしまえば、あとは面接だけでOKというケースも多く、二次試験が基本的にない。今年の11月のテストで勉強はほぼ終わり、というスケジュール感です。
IBの授業ってどんな感じ?
娘いわく、「日本の“座って先生の話を聞く”スタイルに自分は合わなかったので、IBがすごく合っている」とのこと。
特徴的なのは…
- グループワーク・ディスカッションが中心
- 生物などの授業では、4人グループで実験→レポート提出が必須
- 選択した科目ごとにクラスが細かく分かれるため、大学のような雰囲気
- 自分たちが主体で動いて、教え合うスタイル
課題やレポートは確かに多い。夜遅くまで取り組む日もある。でも、その分得られるやりがいと、レポート力・思考力は、大学以降に確実に活きます。

クラスメイトはどんな人たち?英語レベルは?
娘のクラスは約20人。オーストリア、中国、韓国、アメリカ… 多国籍なメンバーが集まります。隣の席のオーストラリア人の子はIBで40点以上を取っていて、MITを目指して頑張っているとか。こういった環境からの刺激はやっぱり大きいと思います。
気になる英語レベルは?
- 入学時、約半分が英検準1級または1級
- 残り半分は英検2級〜準2級レベル
- 娘は中2で英検1級を取得(MKでも頑張りました!)
でも、授業で日常的に英語を使うので、入学後にどんどん伸びていくのが実感値。今ではクラスメイトのほぼ全員が1級を持っている状態だそうです。
「中学で1級を取らないとIBに入れない」ということは全くありません。 英語学習を続けてきた人なら、十分選択肢に入る進路です。
小中学校のIBって、高校IBにつながるの?
よく質問されるのですが、小学校・中学校のIBプログラムは、進学(高校・大学)に直接関係しません。
高校のIB(ディプロマプログラム / DP)だけが、大学進学に使えるスコアにつながります。小中のIBは、あくまで「IB的な探究型学習に慣れる」ための教育方針という位置づけ。
もし大学や学歴まで視野に入れてIBを検討するなら、DPを導入している高校を選ぶ必要があります。
学費が高そう…と思いきや
IB校は「お金がかかる」というイメージがありますが、沖縄尚学は日本で最も学費が安いIB校と言われています。
- 私立高校の学費+年間およそ10万円程度
- 年間100万円には届かないレベル
- 奨学金制度もあり
娘は寮生活でしたが、今度は下の子もお姉ちゃんについていく形で同じ学校の1年生に入学予定です。姉弟2人で那覇暮らしスタートです。
質疑応答より ― よくある質問
Q. IBって普通の高校生活が送れないほど忙しい?
忙しいのは事実。でも、「ただ座って授業を受けるだけでは身につかない力」が確実に身につきます。コツコツ取り組めるタイプの子には、むしろ合っていると思います。頭の良さよりも継続力が重要、と娘は話していました。
Q. 理系分野にも対応している?
もちろん。科目選択でカスタマイズできるので、獣医学部や海洋生物系に進んだ先輩もいます。「文系寄り」ということはなく、自分が選んだ科目を英語で学ぶだけです。
Q. 倍率は?
年々上がっていて、今年の沖縄尚学IBコースは一般入試で7倍。英検1級でも落ちた子がいたそうです。早めの情報収集・準備が大事です。
まとめ ― IBは「もう一つの進路」の強い選択肢
- IBは世界基準の教育プログラムで、日本の大学にも海外の大学にも通用
- 一条校を選ぶと保険がきく(日本の高校卒業資格が残る)
- 33点くらいで国内名門私大、40点以上で世界トップ大学も視野
- 英語レベルは中学で準2級〜2級スタートでも十分可能
- 学費も学校によっては思ったより抑えられる
英語を学んでいるお子さん、そして保護者の皆さんにとって、「IB」という選択肢が少しでも身近に感じてもらえたらうれしいです。
おまけ:MKの情報発信について
最後に宣伝を少しだけ。
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