マジックキーから始めるのが正解。早く始めたほうが良い

今回は小6で英検準2級に合格したTさんのお母様より合格までの道のりを寄稿いただきましたので、紹介させていただきます。

私の娘は小5から英語の勉強を始め、小6の10月の英検で準2級に合格しました。他の保護者様の素晴らしい合格記とは違いお恥ずかしい失敗だらけの記録です。ゆるいずぼら母でも遅いスタートでもなんとかなる!ことをお伝えできればと思い英検合格記を書いてみました。

英語教育方針は、「本人が楽しく、親は楽に」

結論:「マジックキーから始めるのが正解。早く始めたほうが良い。」

【合格履歴】

2021年度第1回  5級合格

2021年度第2回  4級合格

2022年度第1回  3級合格

2022年度第2回  準2級合格

【暗黒挫折期】

0~3歳ごろ

出産前にDWE(ディズニー英語システム)をセット買い。毎日音楽をかけるも、出産前の体調不良や夜泣きなどがあり体力・精神の限界を感じ挫折しました。

その後、カード・絵本・DVDに子供が全く興味を示さず、七田式の英語フラッシュカード等も試してみましたが、効果が目に見えず母のモチベーションが続きませんでした。

幼稚園時代

幼稚園はネイティブの先生が常駐している幼稚園へ入園。週2x45分の英語リトミッククラスレッスンを受けていましたが、それ以外に英語に触れる機会はありませんでした。

幼児向け英会話スクールを体験。しかし、時短で仕事をしていたため時間的に付き添いできず断念しました。オンライン英会話を試しましたが、シャイな娘は言葉を発せず音楽も歌わず、先生を困らせる状態でこれも1か月で断念しました。

小1~小4

フルタイムで仕事復帰をしたため、夜に読む日本語の絵本だけで精一杯の状況に。母が手をかけてあげられないので、Youtubeの幼児向け英語アニメ(ペッパピッグなど)や日本昔話をたまに英語訳した動画を見せるも、特に目に見える効果はありませんでした。

【黎明期】

小5

Youtubeやニュースで大学共通1次試験の問題を見て英語が難しくなったことを改めて実感。私(母)がフルタイムの状況は変わらずでしたが、本格的に「一人で学べるようになる」ことを目標に娘の英語学習を考え始めました。

継続的な付き添いが難しいため、リアル英会話スクールはNG。そこで、娘が自発的に参加することができそうなオンライン英会話を探していたところ、「eスポーツ英会話」に出会いました。

「eスポーツ英会話」は、オンラインゲームをしながら英会話を行い、楽しみながら英語を学べる!というものでした。

フォートナイトコースに加え、「あつまれ動物の森コース」が新設されることを知り、応募したところ当選し受講を開始。(フォートナイトは、普段遊ぶと言葉が汚くなると友人に聞いていたため避けました。)

3人のグループレッスンが開始。レッスンは、Discord(ゲーム向けトークソフト)とSwitch、ヘッドセットの接続が非常に面倒で、3回に1回は音声不良に悩まされました。
詳細な接続手順やトラブルシューティングを紙に落とし、娘にレクチャーしていましたが、たびたびトラブルが発生する状況で、子供のみのスムーズな受講が非常に難しかったです。

また、テキストはありましたが顔を見せずにゲーム画面のみで英会話が進むため、先生の顔・口&お友達が見えない状態でした。更に子供の英語やゲームレベルもバラバラなため、言葉はよくわからないままゲームで遊んでいるだけの状態になっていました。
(レッスンを録画して後で様子を確認していました。)
結局は「Follow me」と集合場所の「市役所(town hall)」を覚えて3か月で受講終了となりました。

よく考えると、英会話できるほどインプットが全く足りていないことに気づき始めます。(今更ですが)

インターネットで情報収集をしていると、英語のインプットには「多読」が良いという記事を見つけ、Amazonで英語の絵本とCDで読み聞かせを購入。CDの音声だとどんどん進んでしまうため、娘の興味や理解ができないまま流れてしまいます。

更にCD再生操作・繰り返しが面倒になり娘一人での学習は難しく、また1冊の本が高価なため継続できませんでした。

CDからの改善案で、ペンで押すと英語音声が出る絵本も購入してみたが、1日で飽きてしまい継続しませんでした。

次にロゼッタストーンを購入し試しましたが、音声認識の判定が厳しく、娘のモチベーションが下がり1週間続かず終了。

オンライン英会話で使っていたWeb教材、Starfallを試しましたが、年齢的に面白くないのかこちらも興味が続かず継続利用ができませんでした。

更に検索を続け、「Oxford Reading Club」アプリに出会いました。

単語を絵で習得→読み聞かせ→マネする→ストーリークイズ というサイクルが一人で学習するタイプのインプットにぴったりなことに気づき、個人で契約し、本を選ばず最初から読み進めました。

毎日1~2話ずつ読み進め、私が不在でも「音声の真似をする」ことで、話が進むごとに繰り返し同じ単語が出てきて自然に覚え読めるようになってきました。

ORTは1話1話が絶妙につながっており、絵の中にちょっとしたしかけがあります。仕掛けの説明はないのですが、毎回本文以外に「ちょっと気になる」ことが出てきます。

本文はもちろんですが、「すべてを説明していない」ことも逆に興味を引いていき、継続して読んでいくことができているようでした。

発語を促すため、絵本について質問をしようとORTの質問集をメルカリで購入しましたが、私はうまく活用できませんでした。

そこで、母は「読ませる」習慣をつけることを促すことに注力。読んだページ数に応じて、Nintendo Switchの「マインクラフト」を英語モードにして遊ぶ時間を付与することにしました。
ゲームで絵と単語(道具)が結びつくようになり、単語の勉強になったようです。

余談ですが、マインクラフトとゼルダの伝説ブレスオブザワイルドは思考力向上に役立つので、積極的に遊ばせています。

ORTとマイクラを始めて2か月、試しに英検5級を受けることにしました。

過去問を3年分ぐらいこなし、無料のリスニングアプリ(英検リスニングマスター 5級4級)の5級を全問クリアしてから受験し5級合格。思い返せば5級の過去問をやらせるのが一番大変でした。(マインクラフト大活躍)

そのままORTを読み進め、4級はリスニングアプリ半分ぐらいと過去問を4回分やって連続合格。

3級はライティングとスピーキングがあるため、今度こそオンライン英会話を活用しようと思い、様々な体験レッスンを受けはじめました。

この頃ORTのClass2~3のリーディングはでき、4級を合格していたため、さすがに単語からのクラスからではないだろう?と思っていた。

しかし、、、話すことができないため、どのオンライン英会話の体験テストでも「単語」や「簡単な会話」の全く0の初級クラスから始まる判定になってしまいます。

悲しみと悔しさを抑えつつ、ネットを更に検索。

10種類ぐらいのオンライン英会話体験レッスンを受けたのちに、モモシロさんのブログ経由でマジックキーに出会いました。

ORTを読み進める方式なら、うちにピッタリ!先生が質問してくれるから理解度も深まる!と思い、すぐに面談を申し込み、岩田さんのご説明を受け即体験レッスンを受けました。

マジックキーのORTを読み進める方式では、レッスンの前に予習で「何をすればいいか」が子供でも明確です。

私が予習を促すだけでより、レッスン時の理解が深まります。

また、マジックキーにいらっしゃる先生方の良さ、他のオンライン英会話を多数受けたからこそすぐ分かりました。

シャイな娘でもどんどん話しかけてくれる心優しい先生方。分からないなら表現を変え、工夫しネットを活用し英語で意思疎通をしてくださいます。

何より、程よく待って、程よくサポートしてくれる匙加減が絶妙です。

担任制だから、態度の悪い先生や声の小さい先生に当たることもない。娘のことを理解し、興味を引く会話に導いてくれるからこそレッスンを続けることができました。

・小6

本格的な英語学習開始が小5と遅かったため、目標は小6で3級でした。

小6になり4月、お試しのつもりで3級を受験し合格しました。この時点で、Lesson5~6を受けている段階で、正直受かると思っておりませんでした。

過去問2回分と前日にライティングだけは対策しましたが、マジックキー以外ほとんど何もしませんでしたが、リスニング・ライティングの点数が突出して良かったです。

2次試験は、マジックキーで2次試験対策をしていただいただけです。

10月、不合格の体験をさせるつもりで、準2級をライティング以外何も対策せず受験。
不合格の悔しい体験も継続学習に必要と考えたからです。

準2級用のリーディングは何もせず、リスニングは1回しか読まないよと伝えただけで過去問はやりませんでした。(準2級の単語帳もまだ数ページしか読んでいません。)

ライティングは前日に定型文対策実施。

今回は本当に全く期待せずにおりましたが合格することができました。家族全員驚きです。

2次試験は今回もマジックキーのみです。

【英検(3級・準2級)】

・リーディング

特に対策をしなかったので、両級とも60%程度しか得点できていません。

問題文は読めて意味も分かるけれど、選択肢の単語や熟語が分からなかったようです。

今は、マジックキー以外にも「文単」という文で覚える本で理解を深めています。

(まだ3級の文単しか読んでいません)

長文にそのテーマにあった語句をところどころに使用しており、分野ごとの単語や熟語を整理して覚えることができます。リーディング・長文両方の対策になります。

2級などに進むと、環境問題などの問題も出てくるので、この体系だった語句を覚える流れは今後に効いてくるのではないかと考え、引き続き使っています。

・リスニング
マジックキーの受講で十分でした。準2級からはリスニングは1回しか読まなくなるのですが、マジックキーの先生方の授業を受けていれば対応できました。

男性が読み上げる声にも慣れていたほうがいいので、ORTのイギリス英語音源も聞いておくと良いかもしれません。

・ライティング
英検3級・準2級の合格キーになったのは、実はライティングです。

ライティング対策をせず受かることはなかったでしょう。3級・準2級のライティングは、96%の問題に対して正答できるという「定型文」が存在します。
実際、この定型文により前日対策のみでどちらも90%以上得点を取り合格しています。

・スピーキング
基本的にマジックキー受講で十分ですが、問4と5はライティング同様な「定型文」がありますので、その基本に沿って話せば問題ありませんでした。

・総合
このような合格状況なので、「今、合格級の英語力がある」とは私は思っていません。

事実、各級に合格してから合格級の学習をして実力を追い付けている状況です。

小6ともなるとそのことを本人もわかっているので、地道に準2級の復習を続けています。

しかし「準2級」を取得しているという事実は大切で、そのおかげで中学受験で特待を受けることができました。

中学受験を検討されている場合には、英検で加点をとれる学校が増えていますので、効率よく合格することも大切なのではないかと思います。

しばらくは準2級の学習を続け、中学入学までに本当の実力に近づけていきたいと思います。

【雑感・反省】

マジックキーの方式で進める一番の利点は、「一人で英語の学習を進めるようになること」とだ思います。最初のころは時間を取って付き添いましたが、だんだん「別の部屋に行って!」と言われるようになりました。思春期・・・
そして、ORT以外の英語教材も読めて意味が分かるので、自分で進めることができるようになります。今は親不要です。共働きの救世主!

今の悩みは発音です。娘の特性もありますが、恥ずかしさが出始め発音を直すのが難しくなってきます。指摘すると音読しなくなります。早期にはじめられた方がうらやましく思います。

兎にも角にも、マジックキーに出会えたことは本当に幸運でした。

私はまだ暗黒期を漂っていたことと思います。

先生方・事務局の方、モモシロさん、合宿・レッスンでご一緒させていただいた皆様本当にありがとうございました。