『14歳の世渡り術』シリーズ、ご存知ですか?河出書房新社様から出版されているYAシリーズもので、大人が読んでも大変勉強になるシリーズです。
さあ、「自分のことも相手のことも大事する、同意の世界」・・・ちょっと覗いてみたら、なかなか深くてinformativeでした。
食べるピザを選んでいくこと、性について相手と話し合うことは実はつながっている・・・!
これから思春期を迎えるお子さまとそのパパ・ママにぜひとも読んでおいていただきたい1冊です。(性教育の本ではありません)
著者
ジャスティン・ハンコック Jastin Hancock イギリスを拠点に活動する教育者・トレーナー。自身のウェブサイトでは14歳以上の若者に向けて性と人間関係に関するアドバイスを提供しているイギリスのメディアに数多く出演し、新聞、雑誌にも記事を寄せている。
読まなくてもいい自由


「ここで読むのをやめても、僕は怒ったりしません。」というところ、読者としては安心できるポイントですね。
「これをしなければならない」「こうでなくてはならない」という呪いの言葉にがんじがらめになることの危険性、多様な経験をしてきた大人の私たちなら、十分に理解できますが、子どもはどうでしょう。
これからの世界を自分の力で生きていく子供達には、大人のガイダンスは必要ではあるものの、大きな人生の決定をする場面では、自分で決めて行動できるように、大人が配慮できたらいいですね。
目次など
- 同意とあなた (1まずはピザから など)
- 同意と自分以外の人たち(3他の人たちと一緒に何かをする時、4お願いの伝え方 など)
- 同意と世界(10ジェンダー、11「主義」のせいで同意が難しくなるのはなぜ? など)
- ワークショップ

お勧めは、1 まずはピザから と 11 「主義」のせいで同意が難しくなるのはなぜ? ですね。
ピザを注文する時の「選択」について考えることで、「選択」「同意」が個々の生活に密着したものであることを説明しています。
また11では、世界中にあるさまざまな「主義」によって相手と力の差がある場合の「同意」について説明されています。

人間は同じ境遇で生まれません。それぞれ異なる親から、異なる環境に生まれてきます。いわゆる「親ガチャ」というものがはっきりと存在していると思います。
環境的にも金銭的にも恵まれたで育つと、そうではない人の環境については理解が及ばず、心無い言葉を投げてしまい、「同意」というところまで到達しない場面も多くあるだろうと自分は推察しています。
子どもには、相手の生い立ち・経験などまで考えて行動、「同意」した上で、次に進むことができる人になってほしいと思います。
おまけのおすすめ書籍1
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友だちや誰かのことが、ふと、遠くに感じられることはないでしょうか。ある、ですって?それならば、私と一緒に人と人とのつながりについて考えてみませんか。
表紙裏 Message
友だちのいない、この、ぼっち の私と、ね。
せっかくですので、読解力などを鍛えながら。

こちらの書籍も『14歳の世渡り術』シリーズです。
ぼっち、という言葉に非常に共感してしまい、読む前から親しみが持てた自分・・・
自分はほとんど友達がいないのにもかかわらず、時折人と人とのつながりを切りたいと思ってしまう危険なタイプ。これまで人間関係でたくさん失敗ばかりしてきたからでしょう・・・ですから、ぼっちでもいいや!と心から思っています。
しかしながら、この本に手を伸ばした、ということは、人とのつながりに未練があるということなのでしょう。
書店に溢れる、いわゆるHow to本ではありません。ですから、読んだらその答えがすぐにわかるということはありません。
「心から分かり合える友達とどうしたら繋がることができるのか」・・・この問いに対する答えに近づくためのヒントが得られるかもしれない書籍です。
そのうえ、有名な文学作品に触れることができ、日本文学を読解する基礎力とはどんなことなのか知ることができますよ。


上記「『あなたの人格はわたしの興味をひかない。』これは・・・」の部分、ぜひ読んでみてください。あなたはどんなふうに解釈しますか??
ご家族で話し合ってみてもいいですね。とても興味深い会話になると思います。
おまけのおすすめ書籍2
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哲学は一見生活から遠いように思えるが、意外と身近な問題にも応用が利く。フランスの高校では哲学が必修であり、理系の学生でも最低限哲学を学ぶことは必修とされている。大学入学資格試験(バカロレア)で哲学の筆記試験があるのも、哲学が全ての人にとって必要なものだという考え方が根底にあるからだろう。
訳者あとがき

こちらの書籍もおすすめです。実はフランスのバカロレアの哲学試験の受験参考書で、刊行時にはベストセラー入りを果たしています。
日本の皆さんもご存知の哲学者10人の言説が、わかりやすく書かれており、大人はもちろん中学生でも十分に読み進められます。
一番読んでいただきたいのは、それぞれの哲学者からの「アドバイス」・・・これを読むだけでも、生きていく上でちょっと困った時などに、心の支えとなることでしょう。
自分が心に刺さったのは「スピノザからのアドバイス」です。スピノザの「自然法則の秩序」についての考えは、後になってアインシュタインの「宇宙の調和的な秩序」を理解しようとする姿勢に大きな影響を与えたと言われています。(これ、結構有名ね!)
中学生・高校生のお子様がいるパパ・ママにとってもおすすめです。
マジックキー ブログ 