【MKブックレビュー】親子で楽しめる初めての長編

日頃よりORTで英語多読を楽しんでいるキッズとパパ・ママにおすすめなのがこちら”Wonder”。10年以上前の作品ですが、今もなお、子どもに読んでほしい書籍としてさまざまな書籍ランキングでランクインされています。本当におすすめです。

こんな親子にオススメ

  • キッズ:おおむね英検3級程度
  • パパ・ママ:特になし!(お子さまの多読を優しく見守ってこられたパパ・ママなので大丈夫)

結論

  • それぞれの章立てがめちゃくちゃ短い(平均すると1-3ページくらいかな)ので、脱落しない!
  • トータル 73053 words(!!)なので、多読勢にとっては超嬉しいため脱落しない!
  • 次々とジーンとくる内容(めちゃくちゃざっくりね)がくるので、脱落しない!
  • 日本語バージョン完備!なので脱落しない!↓

    今なら嬉しい「脱落しない!の4点セット」付きですよ。

↑こちらが日本語バージョン。小学生でもばっちり読めますよ。まずは日本語からスタートするのも良いですね。
公立図書館にも置いてあるところが多いと思いますので、居住地の図書館を一度検索してみてはいかがですか?

つまり脱落防止装置が効いてる!ってことね。

作者について

R. J. Palacio was born and raised in New York City.  ・・・中略・・・ She was a graphic designer and art director for many years before writing Wonder. We’re All Wonders, which is based conceptually on the themes of her novel, represents the fulfillment of her dream to write and illustrate her own picture book. R.J. is also the author of Auggie & Me: Three Wonder Stories and 365 Days of Wonder: Mr. Browne’s Book of Precepts. She lives in Brooklyn, where she is surrounded by magical water towers, with her husband, their two sons, and their two dogs, Bear and Beau. (Amazonより抜粋)

ニューヨーク生まれ。他にもWonderシリーズを書いていて、今はご主人と二人の息子と犬2ひきと生活している女性です。・・・二人の息子さんの子育て経験が、ストーリのいたるところに散りばめられているようですね。

あらすじ

オーガストは生まれつき顔に障害があり、顔の手術などが必要だったことから、長いことお家で学習していました。そんなオーガストは、はじめて学校に通うことになりました。

しかしながら、学校では・・・もう想像できそうですね・・・多くの生徒たちはオーガストの顔を見て悲鳴をあげたり、陰口を言ったりしてしまいます。そんな生徒たちの姿を毎日見ることになったオーガストは、どんどん深く傷ついてしまいます。

一方で、オーガストのことを気に入ってくれる友達も徐々に増えてきます。そんな折、サマーキャンプで大きな事件が起こります・・・
しょーこ
しょーこ

主人公オーガストからの目線だけではなく、姉のヴィア(いわゆる障害のある子どもさんの「きょうだい児さん」ですね。)や、オーガストと親しい女の子サマーなど、それぞれの目線からの記述となっています。

「それぞれ個々の事情があって、こんなふうに感じ、こんなふうに気持ちを表現していたんだなあ・・・」ということが理解でき、読めば読むほどジーンとなってしまいましたよ。

英語はちょっと・・・とお感じのパパ・ママは、日本語バージョンで良いので絶対に読んでいただきたいのです!(子育て中のパパ・ママなら必ず共感していただけるはずです。)

オリジナルならではのこと

しょーこ
しょーこ

英語圏で日常生活の中で使われている語が豊富なので、いちいち「へえー」ってなりました。(自分だけ?)

例えば・・・(Justinの記述はなぜか小文字での表記が多いので、文頭も小文字となっています。)

⭕️she cups her hand over the ladybug again. (Justin)

「オリビアは外した手をふたのように戻して、またてんとう虫を両手の中に包む。」(日本語バージョンより抜粋)つまり、手のひらをカップのような形にしててんとう虫を入れたということ。

▶︎cup(動詞) 「手を杯状にする(+around/ over) 
cup one’s ears in one’s hands「(よく聞こえるように)耳に手を当てがう」

uncup(動詞)「カップのようにした手のひらを離す」この単語も次のページで登場しています!



⭕️olivia gets a bit part and is also the emily understudy. (Justin)

「オリビアは脇役をもらい、主役の控えでその練習もすることになった。」(日本語バージョンより抜粋)

▶︎understudy(名詞) 「けいこ中の代役俳優」
動詞としての用法もあります。


⭕️There were concession stands there. (August)

▶︎concession stand「イベント会場での売店」


いかがですか?これらの単語?ご存知でしたか?

自分はまったく知りませんでした(これが実態ですよ。)
このように、実際に海外で生活したことがなくても、英語の本を読むだけで、現地の生活と言葉を知り、世界を広げることができるのです。このことこそが、英語の本を読むことの素晴らしい点だと言えます。
(単語の意味は、ジーニアス英和辞典第6版を参照しました。)

Dad turned on the CD player, and…という部分もあり、時代を感じました。・・・(2013年に発表されていますから、すでに12年が経過しています。)今やCDで音楽コンテンツを楽しんでいる人はかなり少ないですもんね。

10年以上経った今でもニューヨークタイムズベストセラーとなっているのです。これは読んでみたくなりますね。(Amazonさまより抜粋)

おまけ

Wonder (Graded Reader)

しょーこ
しょーこ

Penguin Readers Level 3 で提供されています。小学生のお子さまには、まずこちらが良いと思います。イラストも豊富ですので、さらに読みやすいですね。お子さまへのバースデー・クリスマスプレゼントにもぴったりですよ。

今ならAmazonで30%引きでお安く手に入ります。(通常のペーパバック版よりも大判ですので、キッズでも扱いやすいのです。ベストセラーなので、洋書を扱う書店には必ずあります。)

イラスト&英文のレベルはこのような感じです。(Amazonさまより抜粋)

Wonder(動画)

動画(DVD)もお住まいの自治体図書館にあると思われます。購入しなくとも利用できますので、ぜひ検索してみてください。

しょーこ
しょーこ

副題の「君は太陽」の意味、書籍を読んでいると登場しますので、どうぞお楽しみに!

Amazonプライムでも提供されています。DVDを購入またはレンタルして楽しむ人は少なくなってきてるのかも・・・

多読初心者勢のワタシ、一気に73053 wordsをカウントでき、次の本を読むモチベーションが一気にアゲアゲになりました。

キッズのパパ・ママもぜひ英語多読仲間に入りませんか?やってみたら楽しいですよ。

ORTやその他の洋書をちょっと読んでみて、「これは楽しそう!」と思ったパパ・ママのご感想などをお待ちしています!