皆さまこんにちは。モモシロです。
現在小5の娘ですが、前回の英検3級合格体験記に続いて、準2級の体験記も書かせていただくことになりました。
少し時間が経ってしまいましたが、娘が小4の1月に準2級を受験し、無事合格することができました。
英検3級合格からちょうど1年後になりますね。
目次
【準2級受験までにやってきたこと】
実は英検3級合格後の1年間は、次の準2級挑戦を念頭において学習してきたわけではありません。3級を取ったことで、私も娘もなんとなく満足してしまい、これ以上上を目指さなくてもいいかな、とのんびり構えていたんです。試験の約1ヶ月前にお友達の影響で勢いで受験を決めたのですが、それでも合格できたのは、この1年間の間マジックキーのレッスンを継続してきたからにほかなりません。
娘は4年生になってから学校や塾などで忙しくなっていき、グループレッスンもあまり受けられていませんでしたし、ORCもそれなりにやってはきたものの、ムラがあったり、ランキング常連の子たちとは比べ物にならないくらい短い時間しかできていませんでした。
それでも週2回のマジックキーのレッスンは受け続けていましたし、ORCについては時間は短くてもやれるときは目で追うだけでなく音声と一緒に音読をしっかりすることを意識して取り組んでもらいました。
正直、1年で目に見えるような成長を感じることはなかったのですが、それでも1ヶ月の準備期間で準2級に合格できたということは、日々のORCとマジックキーのレッスンで英語の力が養われていたのだと思います。
改めて英語多読ってすごいなと感じました。
【準2級挑戦に当たって感じた課題】
準2級を受けることになって一番まずいと感じたのは、娘の語彙力のなさです。3級までは知っている単語だけで何とか乗り切れました。
それが、準2級になるとORTのお話に出てくるような日常的な単語だけではなく、10歳の娘にとっては、日本語でも知らない言葉が出てきたりしたのです。
試しに過去問を解かせてみたところ、長文問題どころか大問1の空欄補充問題についても、文章に出てくる単語や選択肢の単語がわからないために正答率がとても低かったのです。
危機感を感じたものの、単語の丸暗記は楽しくないし続かないのはわかっていました。英単語のアプリをやらせてみたのですがそれも面白くないというのでやめました。
【語彙力強化のためにやったこと】
そこで、限られた時間でやったことは「文で覚える単熟語」(略して文単)という市販テキストの英検準2級版を進めていくことです。このテキストは英検の過去問も含め、英検準2級レベルの英文が収録されています。それを一緒に読みながら、文章に出てくる単語・熟語を覚えていくことにしました。
これですと文章とセットでインプットされるため、時間はかかるものの単語の丸暗記よりは覚えやすいと思いました。暗記しよう覚えようという意識ではなく、単語・熟語を文章とセットで目に触れる機会を作るようにしたという感じです。
テキストの英文をいきなり読んでもわからないときは、日本語で概要を説明してから英文を一緒に読んで内容についての知識を深め、文章内に出てくる単語を確認しました。
内容自体も小学生には難しいものが多いため、単に単語や熟語を覚えるだけでなく、出題される内容についての理解、リーディング力の向上にも役立ったと思います。
時には日本語の訳を読んでも子供が理解できないこともあり、その都度、これってどういう意味かわかる?と確認しながら私が口頭で意味を説明したり、国語辞典を引いて言葉の意味を調べたり、ネットで子供に分かりやすく説明されているページを探してみたりしました。
そのため結構時間がかかりましたが、これをやっておくと英語や英検に限らず役立つ知識になるはずなので、無駄にはならないと考えて辛抱強く取り組みました。
それと同時に、日本語の子ども新聞も子供と一緒に読むことに力を入れました。英検対策に取り組む中で、ニュースや社会問題など世の中で起こっていることについて、子供だけでなく私自身も意識が低かったことに気が付いたので、英語にこだわらず日本語でもいいのでこれを機会に親子で学ぼうという意識に変わりました。
このような取り組みが直接的な英語の語彙力強化につながったかというと、正直わかりませんし効率も良くなかったかもしれません。
ですが、試験日が近づくにつれて問題の正答率は上がっていったので少しは役に立ったのではないかと思います。
なにより、機械的に単語を暗記していくよりも楽しく取り組むことができたのがよかったです。
【ライティング対策】
ライティング対策には『最短合格! 英検準2級ライティング完全制覇』というテキストを使いました。この時点では、マジックキーのライティング添削サービスはまだ始まっていなかったため、テキストを読みながら親子で取り組みました。
とはいえ、英検のライティング対策である「文章の型を覚えてそれに当てはめて書く」という方法は3級のときに経験済みでしたので、ほとんど文章を書いたことがなかった前回よりは楽でした。
準2級は文章が長くなることや、出題内容が多少難しくなること、Yes/Noで回答する形式の出題が多いことなど、3級からの違いはあります。しかし、テキストを活用することで問題の傾向や対策、解答のコツなどがわかりました。
それだけでなく、例題に対して、イエス、ノーの両方のパターンでの解答例などが多数掲載されていたので、こういう書き方もあるんだ、こういう説明はわかりやすいななど確認することができてライティングパターンの引き出しが増えたように思います。
英検の過去問でも模範解答は1パターンしかありません。しかしそれ以外の表現も無限にあり、そのバリエーションを知ることで文章の幅が広がるのではないかと思いました。
マジックキーのライティング添削サービスを利用して文章を添削してもらいつつ、たくさんの解答例を確認しておくことをおすすめします。
参考:https://www.momoshiro245.info/eiken-writing
ライティングに関しては、結果として高得点を取れました。しかし、実際は試験当日に子供がメモしてきた英文を見るとちょっと不安になるようなものでした(本人としてはすごくよく頑張ったと思います)。
はっきり言ってライティングの採点は他と比べてかなり甘いです。ライティングに不安を感じる方が多いと思いますが、完璧を目指さなくてもある程度文章の型を抑えておけば合格ラインには十分達することができます。
娘が実際に書いたライティングの内容は、以下に掲載していますのでご参考にどうぞ。
参考:https://www.momoshiro245.info/eiken-pre2#index_id14
【問題パターンに慣れるためにしたこと】
それ以外に、子どもには時間があるときは自分で問題を解いてもらいました。
今回は間違えた問題の確認を私がすることはせず、見直しも含めて本人に任せました。時間があまりないので、隙間時間などに問題を解くように伝えました。
その際に役立ったのがニンテンドースイッチの「英検スマート対策」です。旺文社の書籍が多数収録されており、気軽に取り組めるのでちょこちょこやっていたようです。
参考:https://www.momoshiro245.info/eiken-switch-soft
【その他の解答テクニック】
英検1次試験の数日前に、問題を解く際の具体的なテクニックを伝えました。一般的なものですのでこちらでは省略します(ブログの体験記に具体的に書いていますので気になる方はご覧ください)。
参考:https://www.momoshiro245.info/eiken-pre2
【スピーキング対策】
1次試験終了後、マジックキーのレッスンの2回に1回をスピーキング対策に変更してもらいました。3級のときは他のオンライン英会話の英検対策レッスンも受けましたが、今回はマジックキー1本のみに絞りました。細かいミスもしっかり拾ってくださり、丁寧に指導してくださったので安心してほぼ丸投げしました。
2次試験本番では面接官の方にも運にも恵まれ、本人は落ち着いて受けることができました。
出てきたときに多分受かったと思うというほど自信満々で逆に不安になりましたが、本人の言う通り高い点数をいただき、合格することができました。
【最後に】
娘は小3マジックキーを始めてから英検4級、3級、準2級と一発合格することができました。しかし、3級までは小さいころからゆるく続けてきたおうち英語の蓄積があったと思います。それまで停滞していた英語力が、マジックキーで英語多読を始めたことで良いかたちで引き出され、相乗効果として結果に表れたと思っています。
しかし、今回の英検3級合格から準2級までのステップについては、明らかに英語多読で力が付いたことによる成果だといえます。
それ以外はほぼ何もしてこなかったのにもかかわらず、約1ヶ月の対策で合格までこぎつけられたのは、英検を意識せずとも1年間マジックキーを続けてきたからだと感じました。
今、多読を続けているのに思ったような効果が感じられないという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、コツコツと取り組んでいけば目には見えなくても力はついていっているはずです。続けているうちに少しずつ伸びていく、それが英語多読だと思います。
どうぞ結果を急ぎすぎず、楽しみながら親子で英語多読に取り組んでみてください。
今思えば、ご縁がありマジックキーとめぐり合うことができたことはとても幸運でした。そして、心からいいと思えてブログで紹介させていただき、共感してくださった方にたくさん入会していただけていることもとても嬉しく思います。
それから、お知らせになりますが、ブログで英語多読やマジックキーについて発信していたことで、雑誌で取り組みを取り上げていただけることになりました。
2023年秋号の「AERA with Kids」のおうち英語特集で、我が家の英語多読の取り組みをマジックキーとともにご紹介いただいています。
「AERA with Kids」は図書館に置いてあるところもありますので、目にすることがありましたら是非ご覧ください。
【娘からの英検準2級の感想とメッセージ】
1次試験
筆記の大問1~4は日々のマジックキーのレッスンのおかげですらすらと説くことができました。大問5はライティング特訓の本で、でてきた単語を使えました。リスニングは5問間違い、リーディングは10問間違い、ライティングは構成、語い、文法がマイナス1点ずつで16点中13点でした。
止まることが少しあったけれど、マジックキーをしていてできたと思うのでこれからもしっかりとレッスンをしたいです。
2次試験
2次試験は直前まで読んでいた本に書かれていた問題と似た難しい問題が出たけれど、本を読んで覚えていたので簡単に答えられました。そのほかの問題は簡単だったので良かったです。
普段のレッスンは…
私の先生はJojo先生とFaye先生です。質問や文章を作ったときに間違えた文法を直してくれるので文法を間違いやすい私でも気づくことができます。またお話が面白いのでレッスンが楽しいです。
ちなみに私の好きな本は「The Kidnappers」です。
「Oxford Reading Tree」以外で好きなシリーズは「Oxford Read and Imagine」の「The Game」です。皆さんもぜひ読んでみてください。