長女の中学受験を終えて、我が家にとって受験はすっかり過去のものとなりつつあるかと思いきや、うちにはタイプの違う次女がいまして!また一から学校見学をやり直しています。
先日、とある生徒さんからお問い合わせがありました。その方は、2年前のニュースレターの記事(ちょっと気になる中受と英語)を思い出してくださったようで、その後の英語受験についてご質問いただきました。2年以上前の記事を覚えてくださっていたのも嬉しかったですし、そんなに前からのお付き合いが今も続いているのも嬉しくて泣きそうになりました( ;∀;)
それを機に久しぶりに中学受験×英語の話を書きたくなり、私のわかる範囲のことを書いてみようと思います。※首都圏の話で、それ以外の地域の方は全然参考にならない記事でごめんなさい!
結論から言うと、
全体的には英語受験はまだまだマイナーなイメージです。
私が細かく説明するよりもプロたちの記事を読んだ方がわかりやすいと思うので、外部のものになりますが参考になる記事を紹介させていただきます。こちらは1年前のものになりますが、今の英語入試の状況をうまくまとめてくださっていると思います。
中学受験の「英語入試」今後どうなる? “難関”豊島岡女子が2025年に「算数・英語資格入試」を新設 | AERA with Kids+
実際に英語を活かした入試ができる一覧は、下記サイトが参考になります。2024年の9月に更新されているので情報は比較的新しいと思いますが、気になる学校は必ずご自身でしっかり調べてください。
【2025年度】中学受験で英語入試のある東京の私立中学一覧:加点など英検優遇制度がある中学校を紹介 – 学びサジェスト
注意したいのは、例えばうちの場合は豊島岡も候補になったので去年調べていたのですが、算英の2科目受験はそもそも募集が「若干名」でそこに志願したのが106名で、合格者は17人です。すごい倍率です。。。英語入試と言えど、若干名の合格者しか出さないとは!
同じ豊島岡で4科目受験なら957名志願者がいるところ、390名の合格者を出しているので、こちらの方が圧倒的に倍率は下がります。(それでも高い倍率ですが。)
データ元はこちらです。
なので、そんなに狭き門に入るためにむやみに「英語を使った受験がオススメですー!」とは言えない状況です。
もちろん英語受験ができるところばかりを攻めて、どこか受かったところに入学と考えるのであればアリだと思うのですが、なかなかそうはいかないのが現実ですね。うちの決してお勉強(英語も含む)が好きではない次女も、英語に全振りできず4科目受験を選んだ理由もこれです。英語受験で入れたとしても、結局4科目で入ってきた子たちと6年間同じ土俵で学習するとなると、それはそれでキツイとうちは判断したからです。。。(うちはそもそも英語もすごく好きで頑張りたい!という気持ちがないですしね^^;)
最近の中学受験全体の傾向としても、4科目にプラスして【英語もできる】子がほしいとなってきているようです。
MKの生徒さんで、行きたい学校が決まっていてそこは英検加点があるので英検対策を頑張っている!という方もいらっしゃいます。こういう順序の場合(英語入試ありきではなく、たまたま行きたい学校に英検加点がある場合)はうまくいく印象があります。また、ご本人が英語がとにかく好きで英語環境に身を置きたいという方も、英語受験がうまくいっているように思います。(←私の周りの人の中での話ですが。)
実際の受験記として、作文+英語、国算英の3科目で挑戦された記録もありますのでぜひ参考にしてください。記事にも書かれていますが、英語勝負の場合は問題が難化しているのも近年の傾向です。
【生徒の声】英語特別クラスのある中高一貫校に合格!(英検2級・国算英受験) | マジックキー ブログ
【生徒の声】英語で中学受験!英検2級で合格を勝ち取る | マジックキー ブログ
あとは入ってからの英語の授業がどんなのかもすごく重要だと思っていて、長女が入学した学校は説明会で「ORTの多読もします」と聞いていたのに、結局一学期は多読の「多」の字も出てこないで終わりました。昔ながらの問題集ゴリゴリスタイル。。。正直、思ってたんと違う!ですね( ;∀;)
きっと英語の’学力’は付いていくと思いますが、私が育てたいと思っている力とは違う。もちろん基礎もすごく大切で、準2プラスの一次に合格していても「代名詞?なにそれ?!」とか言うので、学習する価値はすごくあると思うのですが、並行して多読もオンラインも頑張ろう!となっています。←主に私が。
こんな「思ってたんと違う!」が起きないように・・・
受験の際にお世話になった受験の先輩ママ(MKの生徒さんの親御さんです!嬉)からのアドバイスをいただきましたので、ご紹介させていただきます。
以前、岩田さんの娘さんが通われる学校の文化祭に行った時に、生徒たちに英語の勉強はどうか聞いてみました。 「授業をまじめに受けていれば点数は取れます!」みたいにテストのための勉強をしている感があり、「英語を話したりする授業はあるか?」と聞いたところ「ESSに入れば!」という感じで、授業では実際に使えるようになるような教育はしていないように感じました。 つまり、パンフレットやホームページ、説明会で良さそうな英語教育について謳っていても、実際は違うかもしれません。 これまで何十校も中学校の見学をしてきましたが、逆にグローバル教育はしていません、という学校は少ないように思います。どこの学校も今の時代はグローバルという言葉を入れた方が人気なので入れていると思います。 そこで、実際のことは生徒さんに聞くのが一番かと思います。自分が思う英語教育をそこの学校でできそうかどうか。 学園祭で聞ければ良いですが、聞く機会がなければ、スクマの「学校への本音を卒業生に聞く」というサービスが良いように思います。(実際に使っていないのでわかりませんが。) https://schma.jp/ask-service-introduction ちなみに私は娘には英語で有名な広尾学園で英語教育を受けさせたかったのですが、結局娘の志望校が全然英語教育に力を入れていなそうだったので(実際入ったら結構やってくれていて感謝ですが)、受験当時は中学校に使える英語教育は求めず、それは外部に求める(=結果マジックキーさんになりました)、中学校はそれ以外の部分で価値があると思ったところを選ぶ、という決断に至りました。 これまで英語をやってきたから英語をメインで中学を選ぶ、ということだけを選択肢としなくても良いかもしれません。もちろん、英語も力を入れてくれているに越したことはありませんが。 |
ありがたき沁みるアドバイスですね。私はこれまで「生徒さんに直接聞いてみる!」というのはほとんどしたことがなかったので、すごく参考になりました。また我が家もよくよく考えると、志望校を決めるのに「英語の充実度」というのは優先順位が低かったのだと気づかされました。本人が1㍉たりとも「留学したい!」とか「英語頑張りたい!」とかいう気持ちがなかったので。。。ちなみに英語のカリキュラムこそ微妙ですが、長女はとても楽しく学校に通っているのでご安心ください^^;
中高生の間に留学をさせたいとお考えの方は、その扱いがどういうものなのかも事前に調べておく必要がありますね。制度はあっても数名だけの選抜なのか、希望者全員が行ける制度なのかなど、学校によって違いがあるようです。私が見に行った、もしくは調べた学校で英語の研修プログラムが充実しているなと思ったところをいくつか紹介しておきます。
グローバル英語教育について | 学院の学び | 頌栄女子学院中学校・高等学校
茗溪学園の国際教育 | Meikei High School 茗溪学園中学校高等学校
1年間の交換留学ができるような学校もあり、同じ学年に戻れるのか、一つ下の学年に入るのかなども様々です。
渋幕は「留学先で取得した単位は本校で認定され、同級生と同じ学年に進級することができます。」となっていますが、広尾学園は「留学先の学校が正規の教育機関であり、留学の目的が本人にとって教育上有益と認められる場合、1年を期間として留学が認められます。ただし、高校3年生の9月以前に復学することが条件となります。復学する学年については帰国後の審査のうえ決定されます。」となっています。
インターナショナルコース|中学受験|広尾学園 中学校 高等学校
もし海外大学進学や中高も英語メインでお考えであれば、ダブルディプロマやIBという選択肢もありますし、広尾学園や三田国際(文化祭レポートあり)、芝国際、都立立川国際、都立小石川、都立桜修館などの学校が候補になるかと思います。(ただし海外プログラムはほとんどが定員ありの希望者向けみたいなので、気になる学校はご自身でよく調べてください。)
●ダブルディプロマ(日本と海外の卒業資格が取れる)学校について
●IB(国際バカロレア)認定校について
海外プログラムはほとんどが定員ありの希望者向けという中、全員が行けるというのが都立中高一貫校です。前述の先輩ママが共有してくださった情報がこちらです。
以下の2校しか見学に行っていませんが、どちらも全員が中学3年生と高2で海外に行け、理数教育にも力を入れていて魅力的です。以下、生徒さんにも聞いてきた内容です。 1. 都立小石川 中3で夏休みに2週間、オーストラリアのアデレードで、1 人1 家庭のホームステイ高2でシンガポールやマレーシアへ海外研修旅行あり。中学受験時に帰国枠はないが帰国生が多く合格しており、英語ができる生徒が多い。英検をどんどん取り進んでいくのが強制ではないが当たり前の雰囲気。その他、国際プログラムが充実。 https://www.metro.ed.jp/koishikawa-s/our_school/global.html 2. 東京都立両国高等学校・附属中学校 中3で全員アメリカユタ州、高2でアジア地区。英語の授業は1年生の最初からオールイングリッシュ。(ただし生徒は初心者がほとんどなので簡単なものから。MK会員には優しすぎるかも。)グループで会話する授業も多く、英語でプレゼンも動じずできるようになる。 ●海外大学を目指すための学校こういうランキングも参考になるかもしれません。 https://www.inter-edu.com/univ/2025/jisseki/kaigai/ranking/page:2 |
限られた方向けの記事になってしまいましたかと思いますが、少しでもどなたかの参考になれば幸いです。また何かもっとこういうことが知りたい!というのがあれば、遠慮なく教えてくださいね。受験を控えている6年生&そのご家族にとっては、この夏が勝負になると思います。頑張ってください!応援しています(#^^#)
中受3年間(小4~小6)の流れを知りたい方は、こちらの受験報告会資料も参考にしてください。