【英語多読】林剛司先生の『放課後ブッククラブ』〜自分にぴったりの洋書を見つけよう!〜

英語多読の第一人者である林剛司先生のトークイベントに参加してきました!どんなふうに英語の絵本や本と向き合っていけば良いか知りたいパパ・ママ必見の記事ですよ。

しょーこ
しょーこ

こちらのイベントは、洋書専門店 Books Kinokuniya Tokyo で行われました。このようなたくさんの洋書に囲まれての林先生のトークイベント、かなり前から心待ちにしていました。

実は自分、林剛司先生の音読セミナーにも以前参加したことがあり、林先生のファンなのです!

もちろん先生が出された多読関係の書籍も熟読済み!最近英語多読勢の仲間入りをした自分、林先生の英語多読の深い知見を直接伺いたい!と思っていたところでした。

https://store.kinokuniya.co.jp/store/books-kinokuniya-tokyo/

林剛司先生略歴

石川県金沢市生まれ。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業 埼玉大学大学院文化科学研究科修士課程修了。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。

横浜商科大学商学部准教授。
2015年より『朝日ウイークリー』において連載「放課後ブッククラブ」を執筆中(現在継続中)
『中学英語から始める洋書の世界』『中学英語でもっと読みたくなる洋書の世界』

青春出版社さまX投稿より転載させていただきました。(最も手前、クリップつけてるのが自分です!)

林先生の考える「多読の効果」

  • 頭の中に英文の蓄積ができる
  • その蓄積の中から取り出して表現することができる(書く・話す)
  • 英文の初めから順に読むことができ、読むスピードが上がる(直直解の力)
  • リスニングの力がつく(直直解の力)
  • 本の中に同じ語句が繰り返し登場する(GR/後述)ので、文脈から判断して読めるようになる
  • わからない単語が出てきても、類推して読むことができるようになる
しょーこ
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もうこれだけで、多読のすごい効果がわかりますね。大学生の頃からずっと多読を重ね、今でも続けている先生が実感しているこの多読の効果、ORTに親しんでいるMKキッズたちも知らず知らずのうちに、このような力をつけているのだと思います。

最近、英語多読勢に入った自分、実はもうすでに多読の効果を実感しているのです!特に直読直解、直聴直解、類推して読む、の部分です。

実は自分、英文を読むことに苦手意識が強く、まったく楽しむことができない人間でした。そんな人間が英文を読むことに楽しさを感じています!(まだ200000words程度、手前味噌ながら、これからの伸びがまだまだあるかも?です)

LRとGR

LR(Leveled Readers)

英語母語話者のお子様向けreaderを指します。みなさんお馴染みのORTはこちらに属します。つまりMKキッズは、ネイティブスピーカーのお子様が読んでいる本を楽しんでいるのです。

しょーこ
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林先生によると、こちらのLRはネイティブ向けなので、英語圏で実際に使われている生活語彙が豊富、さらにgo,get,comeなどの基本動詞をたくさん使って書かれているとのことです。

  • I Can Read シリーズ
  • Penguin Readers シリーズ
  • Ready-to-Read シリーズ
  • Oxford Reading Tree などなど・・・
しょーこ
しょーこ

こちらが今回自分が購入したReady-to-Readシリーズ。preschoolのお子様にぴったり。
特徴としてはBig Type and Easy Words, Rhyme and Rhythm, Picture Clues(裏表紙に記載)

可愛らしい挿し絵、リズムの良い英単語に、大人も思わず引き込まれてしまいますね。

GR(Graded Readers)

ノンネイティブの英語学習者用readersです。

しょーこ
しょーこ

林先生によると、こちらGRは、学習者が自信を持って英語読書を楽しめるように設計された本で、
“Language Learner Literature”である、と表現する学者もいるとのことです。

  • Macmillan Readers
  • Pearson English Readers (旧Penguin Readers)
  • Page Turners
  • Oxford Bookworm Library
  • ラダーシリーズ(IBCパブリッシング)

中でも、Pearson English Readers (旧Penguin Readers)は、収録語数、内容の要約、さらにアメリカ英語orイギリス英語の表記があるため、多読入門者にとってとても親切な作りになっています。

こちらはMacmillan Readersです。巻末にはエクササイズなども付いています。(もちろんやらなくてもOK)

ご覧の通り、サマリーが書いてあります。サマリーを見て、どんな本かわかれば、書店で選ぶ時の参考になります。

しょーこ
しょーこ

ラダーシリーズは馴染みがある人も多いのではないでしょうか?様々なジャンルの読み物が揃っており、レベルも5段階に分かれています。登場人物の紹介(日本語)や巻末にはword listもありますから、好きなジャンルからどんどん読み進めることが可能です。

自分はもちろんノンネイティブですから、現在このラダーシリーズにハマっています。(読み切れないほどのtitleがあります・・・まずは図書館で探してみてください。本当にたくさんありますよ。)

左側:ラダーシリーズ、右側:旧Penguin Readers 同じThe Great Gatsbyです。

ラダーシリーズの方はLevel4で使用語彙は2000words、旧Penguin Readersの方は2300wordsですから、少しだけ旧Penguin Readersの方が使用単語数が多いですね。文法は決して難しくありません。読んでみると、文もまったく異なります。

このように、同じtitleでも、異なる出版社のGRを読み比べてみる、というのもとても楽しいですよ!(実感・・・)

多読で注意すること

少なくとも90%以上単語がわかる本を選びましょう。98%が望ましいという研究者もいます。

林先生 放課後ブッククラブ出張版より

多読では基本的に辞書は引かずに読みますが、学生時代の精読(辞書を使って英文を正しく読むこと)が役に立っています。学校での英語学習も必要だということです。

林先生 放課後ブッククラブ出張版より

今や英語はネイティブスピーカーとだけ話す言語ではないのです。ネイティブスピーカーが表現する英語ももちろん理解する必要はあるのですが、グローバルに誰にでも通用する英語を学ぶことができる、それがGRの良いところだと思います。

林先生 放課後ブッククラブ出張版より

上記林先生の言葉の引用です。(お話された通りではなく、内容を表記したものですので、その旨ご理解ください。)

しょーこ
しょーこ

SNSなどでは、学校で習う英語は役に立たない、などの噂がありますが、実はそうではなさそうです。学校で学んだ基本的な英文法や単語の知識が、多読にもプラスの影響を与えているのですね。

また、1行に10 words書かれてある文を読むとしましょう。1行ごとに1 wordわからない単語が出てきた(これが単語90%の理解ですよ)としたら・・・これはただの苦痛ですね。(自分、実体験あり)

自分の体感としては、98%程度の単語の理解がないと、多読は楽しくないし、進まないなあ、と考えています。

お子様に英語の本を勧めるときも、この点をよく考えてあげてください。お子様の単語の力・文法の力に合った(かなり易しめでも良い)本を選んであげて欲しいと思います

林先生のYoutube

しょーこ
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林先生の英語音読、いかがですか? 

林先生の音読はもちろん基本に忠実で、なんといっても我々日本人英語学習者がお手本にすべき英語音読の最高峰だと思います

自分は林先生の英語発音・音読のレベルを目指し、日々学習を続けているところです!

林先生の書籍

しょーこ
しょーこ

こちら林先生の書籍、自分は2冊とも熟読しました。林先生おすすめの LR、GRの情報が満載です。ORT以外にもたくさん良質なtitleがあることがわかります。ぜひお読みください。